バイクも身体もしっかり治そう

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先に「クラッシュ&アクシデント」という投稿で、モトクロスにケガは付きもの…的なことを書きましたが、だったら治療とリハビリもライダーには避けて通れない「道」ですよね。

万年ノービスが目標な自分(サイト管理人:木田)は、割と大きいケガというと、これまで左鎖骨、肋骨はたぶん複数回(本)、腰椎横突起骨を3本、あと右膝前十字靱帯の断裂というのを経験しています。幸いにも鎖骨はギブスを巻いただけ、肋骨も腰椎も安静を強いられただけで、入院ってしたことなかったんですが、長年ほったらかしにし続けた前十字靱帯の再建で初めて入院手術、リハビリを経験できたので、参考になればと思って記録してみます。たぶん長くなります(笑)。

実際に怪我をしたのはもう40年近く前。単純なスリップダウンで、「あ~転んだ。新車なのにバイク痛んだらヤダなぁ…」って思いながら土手に向って滑っていたら、右のブーツが何かにひっかかったみたいで突然グキッと強制的に膝が曲がって、ブーツの底が目の前に見える状態に。たぶん「痛てぇ~!!」って叫びながらとにかく自分で踵を押して戻したのは覚えていますが、「今のなんだったんだ? バイクは大丈夫かな?」って思いながら立ち上がろうとしたら、膝が変な方向にガクンと曲がって再び激痛。次の日パンパンに(マジでスイカくらいに)腫れた膝で近くの大学病院に行ったら、「骨折はないけど、これだけ内出血してるってことは靱帯が切れたか剥離したか。でもレントゲンではわからないから、腫れが引くのをまって再検査しましょう。」という診断で、3週間だったか添え木を当て固定帯でグリグル巻きにしての松葉杖生活。あっと言う間に右足は棒っきれのようになってしまい、その後再検査に行ったら、今度は自分で曲げ延ばしのリハビリをしろと言われて、なんとか歩けるようにはなったけど、右膝は内側に捻って曲げるとガクンと外れたみたいになって、それやると2週間くらい腫れて熱を持つように。でもそれが分かってたらわざわざそんな動きしないんで、その後何度か膝ガックンは経験したけどバイクは乗れたし、スキー止めたくらいでそのままほったらかす事30年。

年取ってきたら(たぶん体重増加と筋力の衰えが原因?)膝カックンの回数が増えてきて、取材にも支障をきたすようになったし、このままじゃいつか歩けなくなるかもと思って専門のスポーツ整形に。実はそこ、15年くらい前に膝カックンで歩けなくなったときに診察受けて、すぐに再建しなさいって言われたんだけど、当時ルーキーだった新井宏彰君の再建手術とリハビリの話を聞いて、こんな根性のあるヤツでも辛いのに自分に我慢できる気がしないと思って、敵前逃亡してたのでした。

今はなくなってしまった東京大井町の東芝病院ってとこだったんですけど、当時トップアスリートが次々に診察受けにやって来るような膝のスペシャリストな先生がいらっしゃって、「完全断裂してますね。靱帯は影も形もなくなっていますが、軟骨、半月板はキレイな状態なので、上手く再建できると思いますよ。」との診断からの手術入院。2週間の予定が結果13日だったかな。

手術自体は手術室入ってから出るまで3時間くらいだった記憶。途中経過が見れると言われて下半身麻酔でお願いして、最後の方でほんとにモニターで自分の膝の中と、脛から取ってきて新しく埋め込んだ靱帯の素を見せてもらって、「あとはココとココをネジで止めて終了です。」とあっと言う間に手術完了。さすがにその夜は寝返り打てず腰が痛くて眠れなかったけど、朝、看護婦さんにそれ言ったら、「痛いときは呼んでねって言ったでしょ?」と腰に当てる抱き枕みたいのくれて、あっさり解決。

手術の翌日からリハビリがスタート。って言っても、いついつまでに復帰するとかなかったし、周りのアスリートたちが顔をしかめて頑張ってるのを横目に、まずは膝を伸ばす運動、そして電気ピリピリで筋肉に刺激を与えて、無理に曲げちゃダメって言われていたので、なんかユルユルと過ごして、1週間位したら徐々に体重かけてもいいよってリハビリの先生に言われて、そしたら急がなきゃ歩けるし、松葉杖も必要なくなって中庭にポケモン取りに行ったりしてました。

で、2週間弱でめでたく退院。実はモトクロスライダーとして一応アスリートの枠で治療してもらっていたので、その後もリハビリの経過観察というか検診に何度か行ったんですが、他のアスリートたちが「もう少し抑えて。」って言われるのに対して、「もう少し頑張りましょうか」って言われる始末。

あれから6年になるのかな。お世話になった東芝病院は親会社から売却されちゃってなくなっちゃったけど、今はちょっと滑っただけで膝が外れるとか一切ないし、正座もできる。ちなみに入院当初、左右の足の筋力測定受けたら左に対して右は40% だか欠損してて、つまり超アンバランスだったのが、左右フツーになった感じ。保険適用で憧れのCTi2も造ってもらえちゃったし、自分にとってはいいことずくめだったのでした。

軟骨や半月板の損傷の程度で一概には言えないし、現役のアスリートが100%のパフォーマンスまで戻すには6カ月くらいかかるみたいですが、モトクロスライダーはマラソン選手やバレーボールやサッカーやバスケやラグビーの選手みたいな膝の使い方しないし、乗るときはニーブレイスが使えるわけだから、現役のライダーにケガのこと聞かれたら、不安を抱えて迷っているより手術しちゃった方が絶対にいいよって言ってます。以上、長々とすみません。そんな顛末でした。

「こんな怪我しちゃったけど〇カ月で復帰できた。」そんなみなさんの体験談もぜひお聞かせください!!

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